意匠権は、物品の形状・模様・色彩・またはこれらの結合したデザインを保護します。
商品を選択・購入する際に、性能、品質、価格帯が同じと感じた時にデザイン性が決定打になった経験がみなさまにも多々あるかと思います。また、どうしてもデザイン性に惹かれ、高いなあ~と思いつつ商品を購入してしまった経験があるかと思います。

デザイン性は外観にあらわれるため、模倣が容易です。このため、人気商品になると、すぐに似たような他社商品が販売されることもよく見られます。そうなると、せっかくの独自性のある素敵なデザインの商品を販売したとしても、あっという間に独自商品が○○商品群の中に埋もれてしまい販売力が下がってしまいます。そうならないためにも、独自性のある商品デザインについては意匠権で保護しておきたいものです。

また、家具やビンテージ品のように、長年人々に愛され、受け継がれ、使われるデザインの商品も多々あります。そんな商品になれるよう、想いを込めて創作したデザインに対して意匠権で保護しておきたいものです。

また、タイヤのトレッドパターン、操作画面といった、性能や操作性といった技術に直結するデザインというものもあります。このようなデザインも意匠権の保護対象となりますし、外観なので侵害把握について比較的容易になる場合がありますので、技術保護という観点から意匠権を利用することも有効な手段です。

なお、意匠権につきましても、特許権と同様、基本的には新規性が要件となりますので、出願前に公開してしまわないよう、ご注意ください。

意匠権の取得をお考えのお客様は下記フローチャートをご参考下さい。

意匠権登録フロー

 

●意匠権取得に関する費用の目安はこちらをご覧ください。